通信制高校の卒業率は低い?公立と私立の卒業・中退率まとめ

通信制高校の基礎知識

通信制高校は、面接態度などが著しく悪くなければ合格率は非常に高いです。

しかし、誰でも入れる分、レポートの提出やスクーリングなど、自己管理をしないといけない事が多くなります。

勉強するための環境を自分で作り、自己管理をしながら数年間継続していくのは意外と大変です。

その為、気になるのは「通信制高校で無事に卒業することはできるのか?」だと思います。

実際、卒業率はどのくらいなのかを調べてみました。

確実に単位を取得すれば卒業できるのか

高校には、在籍期間というものが決まっていて、全日制高校は最大6年になっています。定時制の場合は8年間が上限になっています。

なので、在籍の上限を超えてしまった場合、卒業することができないままになってしまいます。

対して通信制高校は、単位制という仕組みを導入しているので、在籍期間の上限が設定されている高校が少ないです。

なので、毎年数単位であっても取得し続ければ10年程度かかったとしても卒業することはできます。

家庭の事情は人それぞれですが、10年かけて卒業した、という方も少なくはないのです。

諦めずに少しずつでも単位を取得すれば通信制高校は卒業することができます。

通信制高校を卒業するのは簡単か、難しいか

通信制高校は、毎日の授業がないので、スクーリングやレポートを提出していくなどの、自主的に勉強を進めていかないといけません。

その為、通学しないといけない日数が生活に合わずに、スクーリングに参加できない生徒や、レポートの課題量が多くて間に合わなくなってしまう生徒も多いです。

レポートの課題の難易度は高くないので、計画的に進めることができる人ならとても簡単に感じます。

しかし、勉強に集中できる環境を自分で整えることができない人には難しいと感じるでしょう。

通信制高校で勉強を続けるのが難しい理由

通信制高校で勉強を続けていくのが難しい理由は、以下のようなものが挙げられます。

・自分で勉強を進めていかないといけない
・生活の関係でスクーリングに参加するのが難しい
・通信制高校に留年がなく、単位取得を先延ばしにしてしまいやすい

基本が自宅学習で74単位を取得することになるので、最後までやりきる強い意志と、学習計画をしっかりと立てる必要があります。

自分で勉強を進めていかないといけない

通信制高校を卒業するのに必要な74単位の取得には、レポートを提出し、先生の添削指導を受けていく必要があります。

しかし、このレポート自体が大きな壁となってしまっている場合が多くあります。

レポートの内容はそこまで難しいことはなく、教科書を見て埋めていけばできます。

では、なぜレポートが大きな壁になってしまっているのかと言うと、自宅学習をしないといけないからです。

通信制高校は学校に登校する回数は年間で数回程度です。なので、基本的にそれ以外の日は自宅学習をすることになります。

自宅学習は、自分の好きな時間に学習することができるのが最大のメリットです。

しかし、逆に自分の好きなタイミングでできるからこそ後回しにしてしまいがちになるのです。

レポートは貯めると大変なことになる

レポートは一日に決めた分を消化していけば問題になることはないです。

しかし、自分に甘い人だと「明日やればいいや」とどんどん先延ばしにしていってしまいます。

1日や2日程度の遅れならまだ取り戻せる可能性があります。

しかし、何日も続いてしまうとさらにやる気が下がってしまいます。

そうなると、怠け癖がついてしまい、結果的に続けることができなかった、ということになってしまいます。

生活の関係でスクーリングに参加するのが難しい

74単位を取得するためには高校で指定された日数のスクーリングを受ける必要があります。

スクーリングでは、先生からの個別指導を受けたり、他の生徒と一緒に授業を受けたりすることになります。

授業の他にも遠足や社会見学などの特別活動もあります。

スクーリング自体は難しいことはないのですが、人に会うのが苦手であったり、昼間は働いていてなかなか生活上出席が難しいなどの人もいます。

そうなると単位の取得が難しいので、続かなくなってしまうことになります。

スクーリングの日数は必ず確認しておくようにする

通信制高校の中にはパソコンを使用してウェブ上で授業を受けることでスクーリング扱いにしてくれるところがあります。

さらに、学校によっては夏や冬などに1週間程度の合宿を行っている学校もあるので、働いている人でも参加しやすいようにしてくれます。

その為、スクーリングの日数は事前に確認して、通いやすい学校を選ぶようにしましょう。

通信制高校に留年がなく、単位取得を先延ばしにしてしまいやすい

全日制高校の場合は、試験の結果や登校日数などで留年が決まってしまったりしますが、通信制高校には留年はありません。

これは、通信制高校のメリットでもあるんですが、逆に卒業を阻んでしまう可能性があるのです。

その為目標設定は必ずするようにしましょう。

予めゴールを決めておくようにする

例えば、「レポートなどはしっかりと提出して、1年で25単位は取得する!」などの目標を決めておくと、計画的に勉強を進めることができるようになります。

目標がしっかりしている事で、先延ばしにせずに学習に取り組むことができるので、継続しやすくなります。

私立、公立の通信制高校の中退率と卒業率

通信制高校と全日制高校の中退率、卒業率を比べてみましょう。

文部科学省の平成30年度の学校基本調査によると、以下のような結果になったようです。

平成30年度公立通信制高校私立通信制高校
入学者数12,752人57,939人
退学者数5,300人6,805人
中退率約41%約11%

公立通信制高校は、就学支援金が切れてしまっていても、毎年1万円程度学費を払うのであれば6年以上在籍し続けることができます。

一方、私立通信制高校は、スクーリングがないネット教育だけのコースでも数十万程度かかります。

さらに、取得した単位分だけ学費がかかるので、公立通信制高校と条件は同じですが、学費は倍以上かかります。

その為、私立通信制高校に何年も在籍して卒業を目指す人は少ないのかもしれません。

私立通信制高校よりも公立通信制高校の方が中退率が高い理由

公立通信制高校は、地方自治体が開設しているので、中学卒業又は、それと同等の人なら誰であっても基本入学することができます。

公立通信制高校の大きな特徴は学費がとにかく安い事ですが、生徒が自主的に学習することを前提としているため、自分で時間を見つけて進めていくしかありません。

その為、サポート体制が私立に比べて少ないのです。

なので、公立通信制高校に通う際は、計画的に学習を進めることができるのか、続けていくことができるのか、続けるのが困難になった時にどんなサポートがあるのか等をちゃんと確認しておくようにしましょう。

通信制高校を中退してしまう理由

文部科学省が調査した通信制高校を中退してしまう理由の上位は以下のものでした。

中退の理由パーセンテージ
経済的な理由8.3%
別の学校への入学を希望する為7.4%
学業不振7.8%
就職を希望する為7.3%
その他の理由33.1%

理由の上位に学業不振が入ってきているので、やはり単位を上手に取得ができずに4年以上在籍するのは生徒にとって、とても大変なのでしょう。

また、経済的な理由も中退理由としてよく挙げられているので、継続して学費を払っていくのが困難な人も多いのでしょう。

通信制高校を卒業するためのヒント

私立、公立どちらに通うとしても、体調や生活リズムと相談しながら無理のないように通うことが卒業のカギです。

また、通信制高校とは別にサポート校を利用して勉強をサポートしてもらうようにすると良いでしょう。

学校に通うことで、高校卒業資格を取得することができますし、仲間からの良い刺激を受けることもでるので、やる気も出てきます。

通信制高校の中には、そもそもレポートをどのように取り組んだら良いかのかわからない生徒の為に、取り組み方の指導をしてくれたり、個別指導、スカイプでの指導なども行ってくれるところもあります。

もし自宅学習を続ける自信がなかったり、自宅学習ができるか不安な人はスクーリング日数の多い通信制高校を選択すると良いでしょう。

対して、人と話すのが苦手な人はスクーリング日数の少ない高校を選ぶと良いでしょう。

まずは自分のスタイルや環境にあった学校を選ぶことがとても大事です。

通信制高校の確認はこちらをご利用ください。

↓↓↓

まとめ

通信制高校は、私立と公立で卒業率に大きな差があります。

その大きな要因は学習サポートが充実しているかどうかです。

自宅学習がメインの通信制高校だと、自主的に勉強を進めていかないといけない為、自己管理が大事になります。

私立通信制高校の場合は、学習サポート体制がしっかりしている高校が多いので卒業率は比較的高い傾向にありますが、公立通信制高校の場合はサポートがない高校が多いです。

公立通信制高校にサポート体制があまりないのは、自主的に学習をしていく事が前提としている為です。

その為、不明点が不明のままで進んでしまうので、単位の取得が遅れてしまい、結果中退してしまうのです。

私立、公立どちらに通うにしても、まずは続けられるかどうかをよく考えた上で高校を選ぶようにすると良いでしょう。

通信制高校の情報はこちらから。

↓↓↓