高校卒業には、高卒認定と高卒資格の2種類があります。
高卒認定は、正式には「高等学校卒業程度認定試験」と呼び、高卒資格は、正式には「高等学校卒業資格」と呼びます。
どちらも高等学校卒業というのは同じですが、どう違うの?と疑問に思う人もいると思います。
しかし、同じ「高校卒業」であっても資格の取り方や内容は大きく違っています。
それぞれの特徴をしっかりと理解したうえで、やりたいことに繋がる進路を選ぶようにすると良いでしょう。
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高卒認定試験とは?
高卒認定試験とは、正式には高等学校卒業程度認定試験といい、様々な理由で高校を卒業することができなかった人や、高校進学をしなかった人の為に、文部科学省が実施している国家試験の事です。
昔は大学入学資格検定と言われていましたが、平成17年から今の名称に変更になりました。
名称が変更した際に、多少の変更点も加えられ、現在は年に2回8月と11月に実施されています。
高卒認定試験に合格することで高等学校を卒業した人と同等以上の学力があると、文部科学省に正式に認定してもらうことができます。
その為、高卒認定試験は16歳以上であれば誰でも受験することが可能で、合格することで大学、短大、専門学校、その他全ての国家試験の受験資格を得ることができるのです。
高卒認定試験に合格すると学歴は高校卒業になる?
高卒認定試験に合格したとしても「高等学校卒業認定試験」を合格した事にはなります。
しかし、「高校卒業」にはなりません。
あくまで「高等学校卒業と同等以上の学力を有する」という認定を受けただけになります。
最終学歴はどうなるのか
高卒認定試験に合格して、そのまま就職する場合、最終学歴は高校卒業ではなく「中学卒業」となります。
しかし、先ほども書いたように学歴欄には「高等学校卒業認定試験合格」と記載することができます。
もし就職ではなく、大学や短大、専門学校などに進学した場合は、その進学先が最終学歴になります。
ただし、進学先の大学、短大、専門学校を何らかの事情で中退してしまった場合は、最終学歴は中学卒業となってしまいます。
高卒認定試験は何歳から受けることが可能?
高卒認定試験は16歳以上の高卒資格を取得していない人が受けることができます。
試験を受けることが可能な年齢は16歳からですが、実際に効力を発揮することができるのは18歳になってからになります。
その為、18歳になるまでは学歴に記載したりすることはできませんので注意してください。
高卒認定試験の出題形式は?
高卒認定試験の出題形式は、4択の問題の中から正解だと思うものをチェックしていくマークシート方式になっています。
試験は全部で8科目あり、全てに合格することで「高卒認定試験に合格」することができます。
ただし、一度に8科目全部に合格しないといけないわけではありません。
合格できた科目に関しては、科目合格という形で、次回の試験の際には免除されることになります。
その為、最初に試験を受けて4科目合格点をもらえたとしたら、次回は不合格だった4科目だけ受けて合格すればOKということになります。
試験は毎年2回開催されますので、一気に8科目分の勉強をするのではなく、受験する科目を2回に分けて勉強をすることも可能です。
また、年度をまたいで受験してもOKです。
高卒資格と高卒認定は何が違うのか
高卒認定と高卒資格の違いは、全日制・定時制・通信制のいずれかの高等学校を卒業しているかどうかです。
いずれかの高等学校を卒業している場合は、高卒資格を取得することができます。
全日制高校であれば出席日数が不足しないように登校して授業を受け、課題やテストを通して単位を取得すれば3年間で卒業することができます。
通信制高校の場合は3年以上在籍したうえで必要とされる74単位を取得したり、特別活動に30時間以上出席することで卒業資格を取得することができます。
対して、高卒認定は、自分で試験範囲を学習し、認定試験に合格することで高卒レベルの学力があることを認められることを言います。
その為、数ヶ月で取得することができるのです。
つまり、高卒認定の場合は学校に通学したり課題をこなしたりする必要がないのです。
高卒資格と高卒認定はどっちを取得するのが良いのか
高卒資格と高卒認定の違いを知った上で、どちらにしようか迷っている場合は、なんのために資格を取りたいのかを考えてみると良いでしょう。
もし高校卒業を通過点と考え、大学、短大、専門学校への進学を考えているなら、高卒資格を早く取得することができる高卒認定の方が目標実現への時間を確保しやすいでしょう。
対して、金銭的に全日制高校に通うのは難しいけど、通信制高校で働きながら自分のペースで高校卒業を目指すというのもアリです。
この場合は、一度中退してからの転入学であっても、同級生と同じタイミングで卒業することができる可能性があります。
どちらが良いのかというより、なんのために取得したいのかを考えて、最適な方を選ぶのが良いでしょう。
まとめ
高卒認定と高卒資格の違いを紹介しました。
高卒資格を取得しようとすると、最低でも3年以上の通学と74単位取得しないといけなくなるので、それなりに時間がかかります。
しかし、高卒認定の場合は、自分で学習をして、試験に合格すれば数ヶ月程度で取得することができます。
目指す目標があり、すぐに必要な場合は高卒認定を受けると良いでしょう。
対して、ゆっくりと自分のペースで確実に学習をして、高卒資格を取得したいなら通信制高校に通うのもアリだと思います。
目的に合わせて選ぶようにすると良いでしょう。
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