通信制高校は、自宅で学習を行ってレポートを提出していくのが主な勉強になります。
その為、スクーリングは年に数回か、多くても週に1日程度からの所が多いです。
そもそも登校日数が少ないのですが、気になるのは「通信制高校でも体育の授業はあるのか」ということだと思います。
運動が得意な生徒は良いのですが、運動が苦手な生徒の場合は気になる所ですよね。
実際の所どうなのかをまとめ紹介します。
通信制高校には体育はあるの?
結論からいうと、通信制高校でも体育の授業はあります。
単位取得のための科目として国数英が一般的ですが、体育も単位取得科目の中には含まれているのです。
ただ、通信制高校はスクーリング日数が少ないので、どのように体育の授業が行われるのかはわからないことも多いですよね。
また、運動が苦手な人や体調が思わしくないことが多い人はどうすればいいのか、という疑問も生まれると思います。
その辺を下で説明していきます。
通信制高校の体育の単位数はあるのか
通信制高校は、知ってる人も多いですが3年間で74単位を取得することで卒業資格を得ることができます。
その中には、必修科目と言われる必ず受けなければいけない科目とその単位数が決められています。
必修科目としてまず頭に浮かぶのは国数英だと思いますが、他にも地理歴史や公民、理科などがあります。
体育は必修科目なのか
実は、保健体育も必修科目とされていて、保険と体育でそれぞれ別々に単位を取得する必要があります。
ただし、全日制高校との大きな違いは、通信制高校の体育は試合がなかったり、体操だけでもOKであったりということがあるということです。
精神的な問題で体育が苦手な人ももちろんいますし、肉体的に授業を受けるのが難しいという人もいるので、配慮してくれるというのが通信制高校の大きな特徴でもあります。
通信制高校の体育の単位数は?
高校の必修科目は、学習指導要綱で決められているのですが、見直しや改定が行われることもあります。
最新版を必ず確認してほしいのですが、2018年の段階では体育は「体育」としての取得単位数は7~8単位となっていて、保険に関しては2単位の取得をすることが定められています。
また、74単位の中で必修科目以外の科目に関しては、自由に選択することができるようになっています。
必ず出席はするようにしよう
体育の授業で気をつけたいのは、授業時間が少なくて、忘れてしまい、欠席してしまったりすると必要単位数が足りなくなってしまうということです。
通信制高校は、他の授業(国数英)は授業回数に余裕を持たせてカリキュラムを組んでいることが多いです。
仮に体調を崩して欠席してしまっても別日にしっかりと取り戻せるようになっています。
しかし、体育の場合は授業回数が他の科目に比べて少なく、休んでしまうと単位を落としてしまう可能性があります。
その為前もってしっかりと授業の日の確認をしておき、手帳やカレンダー等にメモしておくようにしましょう。
安心してほしいのは、授業だからといって全日制高校と同じような運動をしないといけないといったことはありません。
通信制高校の体育の授業は添削指導と面接指導
通信制高校での体育の必要単位数は7~8単位、保険は2単位必要になります。
通信制高校は、単位を取得するのにはレポートの提出をして、添削指導を受ける必要があり、面接指導も受ける必要があります。
では、体育の単位取得方法はどうすればいいのでしょうか。
体育の添削授業とは
添削指導と聞くと赤文字でチェックが厳しく書かれるというイメージがあると思いますが、体育の場合はそういったことはありません。
体育の単位取得もその他の科目同様にレポートの提出が必要になりますが、課題自体は教科書を見て書いても問題ないのでカンニングOKです。
カンニングしたとしても、間違いがある場合は、添削で修正されるので、しっかりとこなしていけば単位の取得は問題なくできます。
体育の面接指導とは
体育の面接指導というのは、いわゆるスクーリングの事です。
体育の面接指導は、スクーリングの日に登校して、指定の体育の授業を受けることで単位を取得することができます。
体育の授業は、同じ日に2時間続けて行われることも少なくないので、他の科目よりも優先して出席するようにしましょう。
スクーリング時の体育の授業内容
全日制高校の場合は、体育の授業は週に2回~3回程度で、年間で数十回になります。
授業内容は、サッカーやバレーボール、バスケットボールなどの球技をはじめとして、柔道や剣道などの武道、ダンスなどバリエーションが豊富です。
冬にはマラソンを行ることもあるので、運動が苦手な生徒にして観たら難しい、面倒と感じるでしょう。
しかし、通信制高校の場合はそこまで難し事はありません。
体育の授業は軽い運動が中心
通信制高校は、そもそも授業数が少なく、全日制高校よりも圧倒的に少なくなります。
また、学校全体の生徒の数も少ないので、できるスポーツもバラエティーが少なくなりがちです。なので、主にサッカーや卓球などの誰でも気軽に行えるスポーツが中心になります。
全日制高校の場合は運動部に所属している生徒が中心になることが多いですが、通信制高校はそもそも運動をしてこなかった生徒が多いです。
授業とは言っても、公園で遊ぶような感覚で参加することができます。
校舎外で行うこともある
学校によっては校舎内にグラウンドがない場合もあります。
そういう時には、近くの体育館を借りたり姉妹校の施設を借りたりして行うことがあります。
試合を行うスポーツでも勝敗を決めり記録を狙ったりはしない
通信制高校の体育で卓球やサッカーをやったとしても、試合のように勝敗にこだわるようなことはしません。
もちろん授業の中で試合形式で行われることもありますが、結果で単位を落としたり、成績が悪くなるといったこともありません。
陸上を行ったとしても記録は重要ではなく、スクーリングに参加して身体を動かすことが重要なのです。
その為気軽に参加することができます。
体育の授業の際の服装は?
全日制高校の場合は、体育の授業の際には必ず学校指定の体操服を着用することになっています。
しかし、通信制高校の場合は特に指定されていない学校の多いので、動きやすいジャージ等を着用すれば問題ありません。
また、動きやすい運動用のシューズを履くのが理想ですが、授業回数自体が少ないので、普段履いている動きやすい靴でも問題ありません。
年に数回しか登校しない通信制高校であればそれでもOKですが、比較的頻繁に登校する学校や全日型の学校であれば、体操服をしている場合もあります。
指定されている場合は、それを着床して授業を受けるようにしましょう。
指定されているかされていないかは事前に確認しておくと良いでしょう。
運動が苦手でも大丈夫なのか
通信制高校の生徒は、不登校を経験した人もいるので、そもそも人と関わること自体が不安である、という人も多くいますし、中には体力面で不安がある人もいます。
参加するのがどうしても難しいという場合は、事前に先生に相談すれば許可を出してくれることがあります。その場合は見学しているだけでも単位を取得することが可能です。
また、授業には参加可能でも運動や体力自体に自信がないという生徒の場合も心配しなくても大丈夫です。
通信制高校の体育も、他の科目同様に自分のペースで進めることができるので、休み休み行ってもOKです。
ただ、どうしても体育の単位を取得できなかった場合は、学校にもよりますが、他の教科で単位数を補うといったことも可能なので、相談してみましょう。
まとめ
通信制高校の体育の授業頻度、内容、服装などを中心に紹介してみました。
通信制高校でも、全日制高校同様に体育の授業は行われます。また、必修科目になっているので、必ず参加するようにしましょう。
ただ、全日制高校のようなハードな運動を行うような授業ではなく、軽く身体を動かすようなものが中心になります。その為、運動が苦手でも問題ありませんし、勝敗を競うこともないので、楽しく参加できるようになっています。
体育がどうしても苦手という人も中にはいますので、そういう人は学校に相談してみましょう。
柔軟に対応をしてくれることもあります。