通信制高校に通うメリットやデメリットは?対策法はあるの?

通信制高校の基礎知識

通信制高校は、登校スタイルや単位制などから、全日制や定時制高校とは違う特徴をもっています。

その為、通信制高校には自分のやりたいことや自分らしさを最優先しながら学習を進めていくことができる、というメリットがあります。

ですが、通信制高校に通うメリットはもちろんそれだけではありません。

では、どんなメリットがあり、そしてどんなデメリットがあるのかをまとめて紹介します。

通信制高校に通うメリット

自分に合った学校を選びやすい

令和元年の段階で、全日制高校は全国に4,730校、通信制高校は252校存在します。

通信制高校は、全日制高校に比べるとかなり少なく感じますが、思った以上に多く感じた人もいるかもしれません。

そんな通信制高校ですが、各学校で様々な特徴があります。

通信制という形ではありつつも、登校日数を増やしたり、部活に取り組んだりしたい場合には、進学コースが設置されている学校を選ぶと良いでしょう。

その逆に、登校日数が少ない学校であれば、自宅近くの学校を無理に選ばなくても問題ありません。

ただし、スクーリングの際には指定されている学校に通うことになるので、離れすぎていると通学が大変になってしまいます。

必ずしも近くの学校である必要はないですが、遠すぎないような通える距離の学校を選ぶようにすると良いでしょう。

全日制高校と違って、毎日通うことを考えずに、自分に一番合っている学校を選ぶことができるというのは、通信制高校の大きなメリットであるといえます。

自分に合ったペースで学校に通うことができる

通信制高校は、毎日学校に通う必要がない学習システムなので、自分に合ったペースで高校生活を送ることが可能です。

その為、時間に縛られる生活が合わないと感じている人には、非常に合った学習方法になります。

また、通学する場合でも朝起きるのが苦手な人であれば、午後から授業に参加できる通信制高校もあるので、調べてみると良いでしょう。

このサイトでも紹介していますが、KTCおおぞら高等学院であれば、ツーデイコースがあり、午後からの授業になるので、検討してみると良いでしょう。

KTCおおぞら高等学院に関しては以下の記事で詳しく書いています。

KTCおおぞら高等学院はどういうところ?特徴、コース内容、学費は?
KTCおおぞら高等学院は「学校法人KTC学園屋久島おおぞら高等学校」のグループ内サポートキャンパスになります。 その為、年に1度だけ屋久島スクーリングに参加することになります。 専門分野に...

時間の自由がきく

通信制高校に入学しても、時間に縛られることがないので、自由な時間を増やすことができます。

アルバイトをして社会に出て働くという経験をすることもできますし、将来の夢を実現させることができるような体験に時間を使うこともできます。

また、一般的な全日制高校では学ぶことができないようなものを学ぶ時間を確保することもできます。

スポーツをしたり、留学の準備をすることもできますし、芸術や音楽などの専門的な勉強に時間を使っても良いでしょう。

学校外でやりたいことが見つからなかったり、なかったりしてもせわしなく過ごすのが苦手ならのんびりとする時間にあてても良いでしょう。やりたいことができるまでゆっくりと考える時間もあります。

こういった自分なりの時間の使い方を見つけて過ごすことができるのも通信制高校の大きなメリットです。

入学や転入、編入がしやすく、ハードルが低い

入学試験を受けるとしても、ほとんどの学校が面接と作文、書類審査だけなので、全日制高校よりもハードルは低いです。

中には学力試験がある学校もありますが、そもそも難しい問題は出ないので、安心してください。

中学生時代に勉強が特に苦手であったり、不登校で学力が不足している人であっても、受け入れてくれる体制が整っているので、比較的すんなりと入学できると思います。

「勉強をやり直したい」「高校卒業資格を取得したい」と考えている人であれば、諦めずにチャレンジしてみましょう。

また、全日制高校からの編入や転入なども時期ごとに柔軟に対応してくれるので安心してください。

同じ学校の生徒と会う機会が少ない

通信制高校は、基本的に自学自習なため、ほとんどの時間を学校外で過ごすことになります。

学校に通学するのは多くても週に3日からが多く、少なければ月に2~4回くらいです。

その為、高校での人付き合いは少なく、同じ学校の生徒と会う機会はかなり少ないです。

たまたま同じ時期に入学して在籍ている人との人間関係は重要と考えない人や人付き合いが苦手な人からしたら合っているでしょう。

ただ、全く人付き合いをしなくても良いというわけではないので、最低限のコミュニケーション能力は持っておくようにしましょう。

全日制高校と同じ高卒資格を取得することができる

通信制高校を卒業すると、高卒かくの取得ができます。

通信制高校の学習は、全日制高校よりも簡単で優しくなっていますが、社会に出ると同じものとして扱われることになります。

高校を卒業すると大学や専門学校などの受験資格を取得することもできます。

また、必要資格の欄に高卒以上と書かれている場合であっても応募することが可能です。

つまり、どんな学校であったとしても卒業して資格を取得すれば、全日制高校でも通信制高校でも同じなのです。

色んな生徒の対応することができる環境が整っている

通信制高校は、いじめを経験した生徒やそれが原因で不登校になってしまった生徒が多数通っています。持病があって毎日通うのが困難であるという理由で通信制高校に転入した生徒もいます。

その為、生徒や親の相談にのることができるカウンセラーの先生が常駐していたり、ネットを使ってレポートの提出ができたりと、定時制や全日制に比べて手厚いサポートが受けらる仕組みが揃っています。

学校によっては、資格の取得や体験学習に対して積極的な所もあるので、卒業後はそのまま就職して働きたいといった人もたくさんいます。

その逆にやりたいことがわからないといった人の為のサポート体制も充実しています。

通信制高校に通うデメリット

世間から見た時の偏見が気になる

全日制高校に比べると、通信制高校に通っている人は劣っているという偏見は少なくありません。

通信制高校に通っているからといって、劣っているということは決してないのですが、それでも全日制高校に通う人の方が圧倒的に多いためか、「何かしらの理由で全日制高校に行けない人が行くような学校」という印象があります。

また、世間とは関係なく、通信制高校に通っている生徒自身が劣等感を感じてしまう事もあります。

大学受験をする場合難しいこともある

通信制高校に通っていた生徒が大学受験をするのは難しいと言われています。

文部科学省の調査によると、全日制・定時制の生徒と、通信制の生徒の大学進学率はこのようになっています。

・全日制・定時制
⇒大学進学率:約54.7%
・通信制
⇒大学進学率:約18.5%

この結果から、大学進学をする人が少ないということがよくわかります。

人によっては「通信制高校はやっぱり全日制高校に比べて劣っているんじゃないか」と考える人もいるかもしれません。

しかし、大学進学をする人や現役で大学に合格する人が絶対的に優れているというわけではありません。

通信制高校を卒業したとしても、全日制高校と変わらない「高校卒業資格」を取得することができます。

その為、受験資格という点から見れば、大学受験に対して不利になるようなことはありません。

ただし、通信制高校の犠牲を特性からすると、学習面においてはいくつか不利になってしまう部分もあります。

登校日数が極端に少ない

全日制高校に比べて、圧倒的に通勤日数が少ないので、勉強でわからないような部分があったとしてもすぐに質問の返答がもらえない環境にあります。

その為、拘置的に学習するのが困難なのです。

今はネットでのやり取りが基本になってきているので、昔に比べたらいくらか改善されている部分もあります。

通信制高校の勉強レベル

通信制高校での勉強は、レベルや難易度が高くないことが多いです。

その為、優しい問題のレポートの提出が多く、大学受験をするレベルに達していないことが多いのです。

大学受験を目指す仲間が多くない

通信制高校に通っている人は、卒業後の目的がバラバラです。

高卒資格を取得したいだけの人、再就職をするのに必要だから通っている人なんかもいます。

中には大学受験を目指している人もいますが、それでもごく少数なので、励まし合ったり、一緒に勉強したりするのは困難です。

モチベーションを維持するのが難しいという点で、挫折しやすいのです。

卒業が比較的卒業しやすい

通信制高校の場合、74単位を取得することができれば卒業をすることができます。

ですが、一方で自学自習ができずに卒業までたどり着けない人もいます。

ただ、出席日数がそこまで単位に密接に絡んでくるわけではないので、結石が続いて留年してしまうような人でも、卒業することができてしまう場合もあります。

その為、卒業まではできたけど、その先に進む気力も勇気もないといった人も中にはいるのです。

こういった点から通信制高校は大学受験をするのが難しい環境にあるといえるのです。

友達を作る機会が極端に少ない

学校に通学する日数が少ない通信制高校では、高校での友達を作る機会は極端に少ないです。

高校以外での人付き合いも少ない人だと、卒業後に大学に進学したり就職したりしたときに、高校時代とのギャップを大きく感じることがあります。

勉強のペースをつかむのが大変

自学自習がメインの勉強法なので、自分で学習計画を立てていかないといけません。

その為、学習計画を立てても予定通りに進めることが難しく、ペースが乱れてしまったり、怠けてしまう、といったことが起こりやすくなります。

自学自習においては、「後でまとめてやろう」は、知らない間に大量のレポートが溜まっていて、消化しきれないといったことが発生します。

これが挫折に繋がってしまう大きな原因です。

生活のリズムが乱れてしまう可能性がある

全日制高校や定時制高校の場合は、土日などの休みを除けば毎日同じ時間に授業が始まり、同じ時間に授業が終わります。

しかし、通信制高校の場合は、曜日や日にちの間隔がわからなくなってしまいやすいです。

スクーリングの時以外は、基本的には自由な時間になるので、夜更かししても次の日に早く起きないといけないといったことはありません。

その為、昼夜逆転が起こりやすくなります。

通信制高校に通っている間は、一応レポートの提出を期限内にして、スクーリングの時にはちゃんと出席していれば、生活が乱れたままでも卒業まで行けてしまいます。

しかし、その分大学に進学した時や就職をした時に、卒業後の毎日通学したり通勤したりしないといけない環境に適応するのが困難になってしまう事があります。

デメリットを解決させるにはどうすればいい?

通信制高校にはメリットもあればデメリットもあります。

では、デメリットを解決させるにはどうすればいいのでしょうか。

勉強面に関しては、大学進学を目指すのであれば、通信制サポート校を利用して学習をサポートしてもらうと良いでしょう。

通信制サポート校は、通信制高校を卒業するための学習のサポートだけでなく、大学進学の為、受験対策もしっかりと行ってくれます。

目指す大学が決まっているのであれば、その大学の試験の傾向をサポート校の先生と考えながら学習の方向性を決めていくことができるので、ピンポイントに勉強をしていくことができます。

また、通信制サポート校は、ある程度通学しないといけなくなるので、不規則な生活になりづらいため、夜更かしをしてしまったりすることもなくなります。

生活面に関しては、通信制高校だけで卒業を目指す場合は比較的通学日数の多い学校を選択すれば、ある程度改善させることができます。

もし通学日数が増えるなら通信制高校の意味がないと感じるのであれば、通信制サポート校を利用すると良いでしょう。

まとめ

通信制高校のメリットやデメリットについて紹介しました。

デメリットもそれなりにありますが、必ず解決させる方法はるので、メリットと合わせて見てみて、自分に通信制高校は合っているのかどうかをしっかりと検討するようにしましょう。

今は通信制高校を選択すること自体が珍しいと思われてしまいやすいですが、数年後には通信制高校を選ぶのが一般的になる未来が来るかもしれません。

その為、世間体は気にせず、自分が通いたいと思った高校に通うようにしましょう。